ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年07月07日
 出版社をまたぎ、『でろでろ』10巻、『ぼくと姉とオバケたち』、『おばけのおやつ』、『ゆうやみ特攻隊』1巻の、なんと4冊もの単行本が同時刊行という事態に、押切蓮介の、その絶好調ぶりを否応なしに実感する次第なのだけど、なかでも作品集『おばけのおやつ』に収められている「ギガナイフ」が、すげかった。98年の『ヤングマガジン』に掲載されたものであるらしいから、おそらく初期の頃の読み切りになるわけだが、これがもう、センスだけで描かれているというか、力押しすぎるというか、むしろオーケーを出した当時の編集者が偉いんじゃないかと思うぐらい、ぶっ飛んでる。今と比べると、ホラーの要素はないに等しいが、しかしシュールなネタをテンション高く繰り出すミスマッチ感は、なるほど、現在の作風に通じる。というのは、むろん、その後の作者の活躍を知っているからいえるのであって、若書きというレベルにとどまらないアヴァンギャルドさ加減が、やたら狂おしい。「ギガナイフ」の「ギガ」って「戯画」とかけてあるのかな。ちげえか。そのほか、世界の終わりにたった一匹で立ち向かう犬の姿を描いた書き下ろし「Beautiful」も、「ギガナイフ」とはまったくべつの意味で、印象のつよく残る作品であった。

 『ドヒー! おばけが僕をペンペン殴る!』について→こちら
 『マサシ!! うしろだ!!』について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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