ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年06月28日
 めいわく荘の人々 (2)

 10年以上も前に愛読していたマンガが、こうして復刻されるのは、ちょっと感慨深いものがあるなあ。そうだ。五十嵐浩一『めいわく荘の人々』は、『ヤングキング』に連載されていたのだ。と、ふと思い出す。僕がこのマンガに愛着を持っているのは、90年代前半の雰囲気をじつにうまく捉まえていたからである。ストーリーは、かつて高校馬術界ではひとかどの人だった大学生坂本が、とある安アパートに引っ越してきたところからはじまる。アパートの住人たちは、みな一癖あり、圧倒される坂本であったが、やがてナンパ師の谷、ハードコアなオタクである安川といった同世代の住人たちと、交流を持つようになる。基本は、その3人がどのようにしてモラトリアムを過ごしたか、が軸になっている。序盤はけっこう明るい感じなのだが、青春の挫折が展開される中盤はわりと暗く、そして終盤は完全なオタク・コメディとなってゆく、そういった話の転がり方は、当時の世相とかなり密接にリンクしていた。今回配本になった1、2巻に関しては、バブルが弾ける直前が舞台ということで、トレンディ・ドラマ(死語)的なものへの意識が強く出ている。

 番外編『迷惑の人』についての文章→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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