ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年07月03日
 『エセA国紳士ジェントリー松原の預かりモノ』は、『コミックバンチ』NO.31(先週の金曜日に出た号ね)に掲載されている小路啓之の新作読み切りである。身代金目的のために誘拐された少女が、犯人に連れられていったのは〈一.合法非合法問わず何でも預かります〉〈二.グラム千円一日預かるごとに3万円頂きます〉〈返却期日はお客様次第です……が 取りに来るのが一秒でも一瞬でも遅れた場合 所有権は私に移ります〉というシステムでもって経営されている不思議な“預かり屋”で、その条件〈所有権は私に移ります〉というところの〈私〉がつまり、このマンガの題名にあるエセA国紳士ジェントリー松原を指しており、要は、彼と少女の、やりとり、というか、駆け引き、を軸に、話は展開する。絵柄や設定はファンタジックであり、会話やストーリーは軽く、重たさを感じさせない雰囲気のなかで、〈仮定の話に希望するのはよしなさい…クセになる いつまでも他人の助けや奇跡をアテに生きるつもりですか!!〉〈本当言うと何もせず白馬の王子を待つ女なんて死ねばいいと思ってます〉というシビアな現実認識が、危機感を欠いた少女に突きつけられるあたり、じつにこの作者らしい。が、しかし内容自体は過去作が築き上げたアベレージを越えるものではないかな、ぼちぼち『イハーブの生活』以来の長篇にチャレンジして欲しいのだが、というのが正直なところで、あとそれから、ファンの要望としてはさ、こうした(あちこちで発表された)短篇を、そろそろどっかで一冊にまとめてもらえないものかしら、と思うのだった。

 『ドレミとソレミ』について→こちら


posted by もりた | Comment(2) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
この記事へのコメント
おやおや、ご存知ないとは。
WEBコミック雑誌「幻蔵」で「かげふみさん」連載されているようですよ。長編になるのかはわかりませんが(笑)
Posted by 匿名(笑) at 2007年07月04日 23:05
どうもです。
おお、ほんとうだ。ありがたい情報、お教えいただいてありがとうございます。
Posted by もりた at 2007年07月05日 08:42
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