ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年06月21日
 キン肉マン2世 究極の超人タッグ編 8 (8)

 出た、ファイティング・コンピューター。正体を表したとたん、圧倒的な格の違いを見せつけるあたりが、やたらかっこういいな。究極の超人タッグ戦Bブロック一回戦第2試合、川崎球場では、ソビエト出身のチーム・コースマスと謎の着ぐるみ超人ヘルズ・ベアーズが相対していた。その可愛らしい(と作中ではされている)見かけに反して、優勢に試合を運ぶヘルズ・ベアーズ、ベルモンドの姿に、客席で観戦するモンゴルマンの古傷は疼き、チーム・コースマスのスプートニックは同じ祖国の英雄を見る。〈あ…あんたもクレムリンに拾われ強くしてもらったんだろ? せ…正義超人になってしまったかもしれないが…西側の享楽主義を殲滅するという役目は わ…忘れていないんだろ?〉。問いかけながら、今まさに倒れんとするスプートニックに、ベルモンドは〈スプートニック おまえにだけは言っておこう われわれの祖国は遠からず崩壊することとなる…それが歴史の必然だ!〉と、容赦のない一言とともにベア・クローを突きつける。そう、つまりは未来からやって来たあの超人こそが、ベルモンドの正体なのであった。おお。主人公の万太郎ら新世代と、全盛期(80年代)の正義超人たちとの直接対決を実現すべく、タイムスリップという力業までも発動させた、ゆでたまごの『キン肉マンII世(2世) 究極の超人タッグ編』だが、この8巻に来て、さらに駒を揃えてきた感じである。こうした展開は、まあノスタルジーに頼りっきりであったならば、無条件で肯定できるものではないのだろうけれども、しかし無印の『キン肉マンII世』がそうであったように、先行する世代は教えとなる責務を持ち、そこから後発の世代は何かを学ばなければならない、といったテーマは、エンターテイメントのなかに、しっかりと抱え込まれており、手放されてはいない。まさかのブロッケンJrとジェロニモが組んだテガタナーズ(両者とも手刀を得意とするからという素敵すぎるコンビ名)の闘いぶりを見守る、ブロッケンJrの愛弟子ジェイドと超人ではないながら(要するにジェロニモと同じ境遇の)3代目キン肉マングレートをつとめるカオスの視線が熱いのも、そのためだ。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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