ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年06月08日
 『漫画アクション』NO.12(6月5日に出た号)に掲載されている読み切り、曽山彦介『篭り姫』のトビラには、「京都精華大学卒!」と、わざわざ「!」マーク付きのコピーが打たれていて、まあ作者ではなくて、編集部がそうしたのだろうけれども、どういう思惑があってのことかは知らないが、「わざわざ」触れ回る必要のない事柄であるように思う。まさか、学んだ場(マンガ学科のある特定の大学)の名前によって、マンガ家の質が保証されるわけでもあるまいし。と、ちょっと口の悪いことを書いてしまったけれど、それはもちろん、作品を貶めるつもりでいうのではない。じっさい新人のものとしては、今後の活動に十分な期待を持てる内容に仕上がっている。戦国の世、小国の領主である父親の悪政に反抗したため、謀叛の疑いありと咎められ、牢屋に幽閉された姫君がとる果敢な行動を、『篭り姫』は描く。姫君つまり主人公のエモーションは、ほとんど親子の絆の部分にはかかっておらず、領土の平穏を願う使命感からやって来ており、おそらくは、この部分をどう見るかによって、作品の価値は分かれる。主人公の浅はかさなど、細かいところを非難することは可能だが、それでも、最初から覚醒している人間がある状況下でどう動くか、をドラマの焦点として見た場合、大胆な構図や展開には見せ場となる個所が多い。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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