ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2016年09月17日
 Uxo

 もはやアメリカン・アンダーグラウンドの重鎮といって差し支えがないだろうね、であるUNSANEのクリス・スペンサーとTODAY IS THE DAYのスティーヴ・オースティンによって結成されたUXOは、つまり、そうした意味でスーパー・グループと呼べるわけなのだけれど、実際、セルフ・タイトルのデビュー作は、彼らのネーム・ヴァリューに見合ったものになっていると思う。いや、正直、近年のTODAY IS THE DAYをUNSANEに寄せていったかのようなスタイルは、足し算である以上に強烈なインパクトではないかもしれない。が、しかし、ダイナミズムをじりじりと抑制し、ぎりぎりまで研ぎ澄まされた演奏や、喉を振り絞り、悲痛な叫びをツインで入れてくるヴォーカルとが、ヘヴィなブルーズにも聴こえてくるサウンドは、意外性とは異なったレベルで十分に魅了される質を備えているのだ。ミドルからスローのテンポを中心にした楽曲は、うねりにたっぷりの息苦しさを湛えながら、それでいて窒息を寸前で免れるのに似たカタルシスを含んでいる。5曲目の「EVERYTHING'S A MISTAKE」が代表的であろう。ポスト・ロックの文脈を射程圏内にした構築性に幽玄さが現れている一方、いかにもジャンク・ロックを経由した荒削りのノイズにぴりぴりとした緊張と焦燥とが加わっていく。アングリーでいて、ペシミスティック、無愛想でいて、儚い、美しい、というアンビバレントなイメージに飲み込まれてしまう。

 バンドのオフィシャルFacebook→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(2016年)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック