ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2016年09月13日
 Poisonous Legacy [Analog]

 巷ではネオクラストやブラッケンド・ハードコアとされるような系統に分類できるであろう。ギリシアはアテネ出身の5人組、SARABANTEのセカンド・アルバム『POISONOUS LEGACY』である。2011年の前作『REMNANTS』と同様、GOATSNAKEやSUNN O)))での活動で知られるグレッグ・アンダーソンのレーベル、SOUTHERN LORDからのタイトルとなった。ドスの効いた声で吠えるヴォーカル、鋭いリフに扇情的なフレーズを織り込んでいくギター、スピードを出しながらも図太いグルーヴをキープし続けるベースとドラムのリズム、所謂Dビートの勢いとが一体となり、フラストレーションを直接かち割るほどの轟きを召還している。1曲目の「ALL THAT REMAINED」からして、モッシュ・ピットの磁界に相応しいサウンドだ。が、他方で特筆すべきは、インタールード風に置かれた8曲目の「FORWARNED EPILOGUE」を経、アルバムの終盤部を飾っているナンバーではないかと思う。ミドル・テンポよりも少し上の速度を中盤で疾走の域へとアップさせる9曲目の「MNEME'S AMAUROSIS」をはじめ、展開のレベルにおいて、強くドラマティックだと感じ取れる楽曲が並んでいるのである。エモさが増しているといっても良い。今日のセンスで見るなら、エモい、という印象は、チャラい、という印象に置き換え可能な場合がある。しかし、ここではあくまでも叙情の「叙」を担う。エモーションの発露を意味しているのだと考えられたい。ひたすらヴァイオレントなイメージを生じさせているにもかかわらず、それがデリケートな資質と背中合わせでもあるかのように響いているのであった。

 バンドのオフィシャルFacebook→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(2016年)
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