ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2016年02月02日
 Domovoyd

 フィンランド出身のDOMOVOYDが昨年発表したセカンド・アルバムは、バンド名をそのまま冠した『DOMOVOYD』である。セルフ・タイトルであることが自信の表れなのかどうかは知らないけれど、ファースト・アルバムだった2013年の『OH SENSIBILITY』に比べ、さらにマニアックであるようなニュアンスが強まっている。ぐしゃぐしゃにひずんだディストーション、ヘヴィなリフとうねり、ジャム・セッションに似、ピークを引き延ばしていくアンサンブル等々により、もたらされるトリップは、なるほど、サイケデリック・ドゥームと呼ばれるスタイルに恥じないものだろう。それが『OH SENSIBILITY』では、演奏のレベルでも、音質のレベルでも、ダイナミズムを激しくしたサウンドのなかに囲われていた印象であったのに対し、『DOMOVOYD』では、全体のバランスが楽曲の輪郭のぼやける方向へとシフトされている。ダイナミズムは、きちんとある。が、そうである以上に、アシッドでいて、スペーシーな触感の何よりも前に出た作りとなっているのだ。掴みどころの乏しくなったせいで、こけおどしの度合いが高まったと解釈されそうなきらいもある。しかし、17分に及ぶ1曲目の「DOMOVOYAGE」や18分に及ぶラスト・ナンバーの「VIVID INSANITY」に顕著な通り、じっとじらされ続けるかのようなテンションの果てに、やけくそのヴォーカルとフィードバックのノイズとが紛れもない轟音として溢れてくる。その瞬間、その高揚、その絶頂のまばゆさには、あ、と息を飲まざるをえない。

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(2016年)
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