ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年06月12日
 このバンドやQUELLなどを聴くと、アメリカにおけるエクストリームなサウンドというのは、今また新しい局面に差し掛かっているな、と感じる。すこし前には、カオティックであることももはや様式美だ、と思えたのだから、これはとても良い傾向だ。さて、THE NUMBER TWELVE LOOKS LIKE YOU、満を持してのデビュー・アルバムとなるのが、本作である。重たさはあるのだけれども、その重たさを誇張しないトリッキーな楽曲の展開には、むしろ軽やかさすら覚える。ギターは、ときおりツイン・リードっぽく、トゥルリロロ〜と流麗に鳴る、が、それは、テクニカルなだけでは表現として成り立たないよ、というアイロニーとして響く。ツインなのはギターばかりじゃない、ヴォーカルもそうで、交互に高音でわぎゃわぎゃと叫ぶそれは、ブラッド・ブラザーズあたりを彷彿とさせるけれども、不意にデス・ヴォイスでウボォーと唸る場面などあり、メロディレスの瞬発力で勝負している感じが強く出ている、その点を個性として捉えることも可能だろう。メロウなトーンが増えたせいか、EPの時点では、むせ返るほどに充満していた濃密さが、やや希薄になったような気もするが、しかし、アンチ・パターンを声明するかのような激しさは徹底している。ワン・フレーズが持ちうる機能を限定しない、そういうテンションの高さと批評性。これを聴いていると、メインストリームで類型的なエモーションを垂れ流すヌルい若手どもはじつに非生産的なんでみんな消えてしまえばいいよ、と、思わず暴言を吐きたくなるのだった。にはは。

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら
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