ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年06月09日
 エレル 1 (1)  エレル 2 (2)

 火事により家族全員を失った少年が、いくつもの巨大病棟を抱える大学付属病院に収容される。ほぼ時を同じくして、べつの病棟では、アマゾンから帰還した老人を原因に、恐怖の種が撒かれていた。やがて人ならざる者による大量殺戮がはじまる。大人たちはみな死ぬ。絶望的な状況。閉塞した環境のなかで、少年とその仲間たちは、生き残りの逃亡を試みるのだった。と、同作者による傑作『BMネクタール』のラインを引き継ぐバイオ・パニックである。残念ながら、2巻分のストーリーで完結しているため、尻切れ感は拭えないが、しかし、他者を絶対に切り捨てないことを第一義とする少年の行動は、『BMネクタール』同様に、倫理の重たさを訴えかけてくる。まるでB級ホラー映画そのものであるラスト・シーンにさえも、希望の尊さが宿っていて、それこそがたぶん、恐怖を乗り越えてゆくための原動力なのだ、と思う。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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