ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年05月12日
 写真の神様

 山崎由美の原作付きの表題作である「写真の神様」は、写真甲子園というモチーフをあまりうまく扱えておらず、また、恋人の死や家族の愛情に飢えた少女、広島と原爆などの、わざわざ感動を誘おうとするマテリアルが満載されすぎていて、逆に白けてしまう、芯の部分が細い物語であったが、併録されている岡井ハルコのオリジナル作「つくさない女」(01年の作品)は、いや、けして悪くはなかった。高校時代から付き合うカップルが、同棲をはじめて2年目、倦怠というのではないが、もはや新鮮な関係でもない、そんなところにもうひとりの女性が割り込んできて、まあ、色恋めいた波風が立つ、といった内容である。そういう筋立てから、絵柄や構図にしても、オリジナルだと感じられる部分はほとんど感じられないのだけれども、自分の居場所をうまく確認できない揺らぎという点については、「写真の神様」よりも地味な表現であるが、しかし、よっぽど器用に捉まえられている。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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