ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年06月05日
 僕なんかは、たとえばブリンク182はポップ・パンク(メロコア)で、ボックス・カー・レーサー(ブリンク182の人のサイド・プロジェクト)はエモ(エモコア)だっていう、ものすごく直感に頼った線引きをしているのだけれども、両者を隔てているのは、たぶんタメの設け方みたいなものではないかな、という風に考えている。このバンドの場合、前作までのサウンドは、どっちかっていうとブリンク182に近かったような気がする。けれども、このアルバムでは、明らかにボックス・カー・レーサーっぽくなっている。それはちょうど先達であるニュー・ファウンド・グローリーが辿った成長の度合いを思い出させる。ただ疾走感に頼るのではなく、センシティヴな間を際立たせるようにして、幾分か重層的に音を組み立てる、そうすることによりメロディの盛り上がりを、そのまま劇的なドラマとして響かせるのである。アコースティックのテイストはもともと持っていた素養だが、そういう静的なフィーリングを、ここではストリングスの導入にまで発展させている。演奏の機微もグッドである。作品をひとつ、トータルでみたときにハイライトとなるのは、5曲目から7曲目あたりだろう。そこらへんの構成もよく考えられている。ただヴォーカルに関しては、ちょっとフックが弱いような。この手のバンドは、コーラスの部分で言葉数が多くなるものだけれど、個性と呼べる印象深いフレーズはどこかタイミングを逃していて、まあたしかに流している分には差し障りがなく、耳当たりは良いのだが、ふと顔を上げる、そういう瞬間は思いのほか少なかったな。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽。
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