ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2004年08月05日
 おーいえー「こんなバカ見たことない!! わがままヤンキー伝説!!」であるところの『香取センパイ』こそが、いま一番おもしろいヤンキー・マンガであることは、どんなことがあろうとも譲れないところである。
 たしかに高橋ヒロシ『WORST』もおもしろいし、山本隆一郎『GOLD』もおもしろいし、柳内大樹『ギャングキング』も捨て難いが、しかし、『香取センパイ』の無軌道さを前にしては、もはやオールド・スクールだと言わざるをえない。

 最強の不良を決めるべく開催されたケンカ・トーナメント「香取祭り」だけれども、大会主催者である香取センパイの勘違いと暴走により、予想外の結末を迎える。というのが、この巻のあらすじである。あいかわらずガチャピンが可哀想なことになっている。
 
 以前にも書いたが、ヤンキー・マンガというのは、モラトリアムをいかにして生き抜くか、というのが本質的なテーマになっている。『WORST』や『GOLD』は、高校時代というモラトリアム空間は現実と地続きであるという主張を含んでいるのに対して、『香取センパイ』は、誰が強い誰が勝ったという諍いを、完全な虚構として成り立たせている。おそらくは『ろくでなしBLUES』や『クローズ』あたりがターニング・ポイントとなったのだと思うが、じつは現在、ヤンキー・マンガの本筋は前者であり、後者のスタンスは『ビーバップ・ハイスクール』が終わった現在では、あまり見かけられない。
 ヤンキー・マンガがじっさいにどれくらい不良に対して影響力があるのかはわからないが、しかし、なんていうかモラトリアムとかってさ、将来のこととか含まない、その場の勢いでもって盛り上がれるのが特権なわけで、だから、もうちょっとはっちゃけていていいんじゃないかなと思わせるのが『香取センパイ』の強みなのである。
 なんだかんだいったって、馬鹿馬鹿しいってのがいつだって最高さ。そう思うだろ?あんたも。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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