ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2004年08月05日
 これを読んでいて、いちばんビックリしたのは、小谷野敦は単著だけで17冊も本を出しているという箇所だった。小谷野は、それほど古くからいる書き手ではないので(登場は90年代に入ってから)、このスピードというのは、もしかしたら福田和也に次ぐものなのではないかと思った(推測)。で、じつは僕は、その17冊の単著のうち、なんと16冊を読んでいる(ぜんぜんおもしろくない『間宮林蔵〈隠密説〉の虚実』まで読んでいる)のであった。ということは、これはもはやファンなのではないだろうか。なんかやだな。
 小谷野といえば『もてない男』が有名であるが、僕は『もてない男』はあまりおもしろいと思わない。もしも一冊オススメするとしたら『恋愛の超克』か、新書の『バカのための読書術』が良いのではないかと思う。
 小谷野の執筆の動機にあるのは基本的に「法界悋気」というものである。本書でも、世間一般に対して「気にいらねえ」と異様に毒づいている。ただ、ここに収められたネタの半分くらいは、他の本にも書かれていることであったりするので、新味はないといえば、ない。
 ところで永江朗は『批評の事情』という本のなかで、小谷野は〈恋愛とセックスと結婚を故意に混同している〉、そこがわかりにくいといっているのだが、僕にはちょっとそれがわからない。そのように恋愛とセックスと結婚を切り離して考えるような人間は、きっと宮台真司とかの本を支持するのではないかと思う。たしかにそれらは同じレベルでべつに置くべきもなのかもしれないが、どうしても僕は愛のないセックスというのが理解できない。


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書。
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