おお、なんだ、これ、トリオなのか。にわかに信じられない迫力である。力強いリフとドラムのアタック、重心のしっかりとしたリズムが基盤にあり、だからミドル・テンポのナンバーが並ぶが、メロディは立っていて、コーラスの部分でトリッキーかつ劇的にドラマティックになる、とはいえシアトリカルな過剰さはない、しかし激しく、耳を引くほどのメロウさを兼ね揃えている。なるほど。間隙を縫って進む音数の、最小にして最大の成果は、トリオ編成ならではのものである。思いっきり実力が出ているのは、スローではあるが大胆に複雑にうねる展開に、スクリームを交えながら今様の思春期ムードへと落とし込む6曲目だろう。唯一スピーディなところをみせるのが9曲目だけ、と、すこし軽やかさを欠く気もするが、それはそれで弱点ということではなく、いやや、類型が類型をまねくような世界では、こういう風にエモーションを発露させるほうが、むしろ映えるぐらいなのだった。あえていえば、オープンハンドにもうちょいプログレッシヴさとアグレッシヴさとハードさを混ぜた感じかな。いや違うなあ。あ、ビッフィ・クライロあたりに近いんだ。何はともあれ上物であることは間違いない。こいつはちょっと目をかけておこう。僕よりもあんがい、あなた向きかもしれないよ? あなたって誰と問われても困るが。
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ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年05月31日
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