ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2004年08月01日
 「アルバム全十曲がオール世界初収録」と帯に謳われても、サード作『MFZB』のアウトテイクにしか過ぎないわけで、それに対する需要というのは日本にしかないのだから、まあ、あれだ。いやいや、しかし、これ、もしかしたらゼブラヘッドのキャリア(イエローEP含む)のなかでも、かなり上等な部類の内容ではないだろうか。すくなくとも『MFZB』よりは、ぜんぜん良いのであって、要するに、ここに収められた楽曲をアウトテイクとしてしまうのが、グローバリズムの力というものなのである。たしかに「イマドキのアメリカ・メインストリーム」という意味では「売れ線」ではない。
 ここでは、徐々に減少傾向にあった、ラップの比重がすっかりと回復している。メロディと五分に渡り合っている。ヒップ・ホップは未だ根強いが、しかし、ミクスチャー・ロックはもはや死語に近しい。そんななかにあって、メロディの求心力を強く押し出したのがセカンド・アルバムとサード・アルバムであったわけだけれども、それというのはたぶん「エモ」が売れていることと無関係ではないというのが僕の推測である。ただ、その格好は、ゼブラヘッドの基本姿勢ではなかった。『MFZB』におけるチープ・トリックのカヴァーよりも、本作におけるスパイス・ガールズのカヴァーのほうがこのバンドに合っているのは、要するに、ゼブラヘッドというバンドの本質は「メロディ」だけではなくて、「メロディ」をも含めたミクスチャー性にあったことを証明している。
 ビッグ・イン・ジャパン=日本だけで有名、という評価がどこか恥ずかしいのは、僕らが、どこか心の奥底で、アメリカで評価されるものが偉い式の感情を持っているからだ。それは「アメリカの影」のことであるが、ポップ・カルチャーの領域では、グローバリズムと呼ばれる。そういった威信なんてどうでもいいではないか、という爽快感がここには鳴っているのであって、そのエンターテイメント指数はかなりの高さだ。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽。
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