ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年04月21日
 ヒメレス~私立姫園学園女子レスリング部 2 (2)

 いっけんオールドスクールなエロ・マンガといった感じの絵柄、あるいは一昔前の月刊少年誌に載っていそうなちょいエロ・マンガふうのストーリーが受けなかったのか、わずか2巻で完結してしまった一智和智の『ヒメレス 私立姫園学園女子レスリング部』であるけれども、作家本人が描きたい盛りだったのか、編集サイドからの要請だったのかは不明だが、こうなってくると正直に、そうした性的な描写は、もうすこしワキにのけて、本筋にあたるレスリングの部分を、もっと詰めていって欲しかったな、といったところで、じっさい、お話の終盤に差し掛かり、ようやく展開された試合運びにおけるテンポの良さには、目を見張るものがある。リングに立つ登場人物たちの、一挙手一投足に稀な躍動感があり、そのひとつひとつが、じつに、派手に、決まっている。それとやはり、コーチ役をつとめる一場の頭の悪さが、すごく、良いよ。その部分に関しては、作中の言葉どおり〈何これ こいつらバカ? こんなゆかいな見世物めったにないわ〉という評価を与えたい。おそらく、物語が続けば、スポーツ・マンガにとってセオリーのひとつ、才能対努力というテーマに入っていく予定であったことは、随所からうかがえるし、そうした過程のなかで、いまどき珍しいぐらいポジティヴで(単細胞ともいう)熱血漢の一場がどう動くか、つまり、諦める以外の生き方があることを他人に教えられるのか、それは真剣に興味を覚えるポイントなのだったが、しかし、終わってしまったものは仕方がない。
 
 1巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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