ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年05月21日
デビュー作では、びしばしと衝動を迸らせていたミリオン・デッドだが、このセカンドには、メロディによる整形が強く施されている。とはいえ、随所随所で爆発するテンションは健在であり、それが成長なのか、それとも変化なのかの判断は、微妙なところだと思うけれども、結果からいえば、若干キャッチーに、そしてダークになった。全体的に、イギリスのバンドである、という印象が強まっている。そこいらへん、人によっては前作のほうがジャストだったと感じるかもしれない。ただし、アメリカにおける同系統のアーティストとは異なった、つまり(メロディック系ではなくてポスト・ハードコア系の)エモとは似て非なる、そういう世界観は、ちゃんと提示できている。それはやはり個性と呼ぶべきものだろう。ドラムのアタックはあまり強くなく、線の細い音作りだけれども、ふいにギターが分厚いディストーションをガガガと引きずる瞬間や、わりとゆるやかに進行する6曲目でコーラスがわーっと沸く場面などには、なかなか他では得られない興奮を見つけられる。いやいや、しかし、英ハード・サウンド勢の、ここ最近の充実ぶりには目を瞠るものがあるな。昨年からの流れでいえば、ぱっと思いつく限りでも、クラックアウトやREUBENやOCEANSIZE、ビッフィ・クライロやヘル・イズ・フォー・ヒーローズ、YOURCODENAMEIS:MILOなどなど、ひじょうに優れた作品が多々発表されている。あ、今月末にはMIOCENEのアルバムも出るし、と。もちろんこれも、そういった流れのなかで、堂々と羽ばたけるだけの内容を、まちがいなく備えているのだった。
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