ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年03月29日
 XBLADE 1 (1)

 イダタツヒコ(原作)と士貴智志(漫画)コンビによる『クロスブレイド』の1巻だが、正直なところ、オリジナルであり前日譚であるイダタツヒコの『ブレイド』が来月に復刊されるそうなので、そちらを読んでください、以外にいうことがないなあ。それというのは要するに、あの『ブレイド』がこんなふうになっちゃって、という旧いファンの見方だと思っていただいてもよろしいのだが、いや、絵柄も含めて、今ふうのバトル・アクションということならば、士貴の特性がよく出ており、それなりにおもしろいのだけれど、逆に、今どきの定型としてうまくまとまっているだけだよね、という気もする。そもそもイダタツヒコ(井田辰彦)は、『外道の書』の頃から、わかる人にはわかる程度に雑多な先行作品を参照(ネタ元に)しながら、それらを単層的な物語に落とし込んでゆくあたりに魅力があるわけだが、そこで、たとえばこの『クロスブレイド』の「東京閉鎖区域」といった設定だって、あんがい小松左京の『首都消失』でしょう、と(当たっているかどうかはべつとして)推測しても仕方がなく、むしろ、この手のマンガの読み手が好きそうな背景(何かしらかの裏設定を想起させる記号と言い換えてもいいよ)として、じつに機能的に機能するのみだろう。それを指して、アリガチと捉まえ直してもよい。またそのことは『ブレイド』に由来している女性が刀化するという部分に関しても同様で、たぶん女性登場人物の造型や性格づけに惹かれる向きも少なくはないに違いないけれど、そういうのは個人的にあまり関心の持っていかれる要素ではない。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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