赤尾美香がライナー・ノーツを書いているから言うわけじゃないが、これはまさに90年代の頃の『ミュージック・ライフ』だったならば強く推していた、そうした類のロックン・ロールだと思う。それはつまり、D.A.Dとブラック・クロウズとワイルドハーツに共通するセンスが、ここにはあるということなんだけれど、そういった説明じゃ、あまりにも感覚的すぎるので、わかりづらいかもしれない。が、まあ、いいや。とにかく、熱心な『ミュージック・ライフ』読者であった僕には、誰がなんと言おうと、ジャストな作品である。
というか、こういう突き抜け方をするのか。デビュー作は、青白い、ざらざらとした質感がイタ気持ちよかったのに対して、このセカンド・アルバムは、レッド・ホットである、燃え燃えで、感じられる体温が心地よい。その変化を大きく担ったのは、やはりプロデューサーに起用されたジョージ・ドラクリアスの存在だろう。ジョージ・ドラクリアスといえば、アメリカ南部を思わせる音作りに長けた人で、全体に塗された泥臭さが、ねばり腰のビートを強調している。演奏は荒々しいが、地に足の着いた力強い疾走に結びついている。バンド自体は、アメリカン・オルタナティヴの人脈と深くコミットしているようだが、むしろヴェルヴェット・リヴォルバーのオープニング・アクトあたりが相応しい、そういう直球のハード・ロックが掻き鳴らされている。
個人的に、この音には、どこか懐かしさを覚える。が、しかし、それはけっして退屈な後ろ向きの姿勢なんかじゃない。だって、そうだろう。あのさ、君のことを思い出すたびに、あの頃と同じような気持ちになるってことがわからないのかい。いつまで経ったって、どこまで行ったって、それは僕にとって、かけがえのない、とても大切なものなんだ。
ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2004年07月26日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック
