ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年03月26日
 hanamomo3.jpg

 『ヤングマガジン』17号掲載。なんと2年ぶりとなる松本剛のシリーズ読み切り『ハナモモ』の第3話「蝶々」である。もうここまでくると、描かれたってことに意味がある、とすら言いたくなる。が、しかし、まあいいか。古橋優紀にとって、子供の頃に家を出て行った父親との思い出の場所は、祖父の描いたハナモモの絵が壁一面を飾る銭湯であった。そこが壊されると聞いた優紀は、複雑な気持ちのなか、銭湯の経営者の息子である同級生の玉木の家を訪れる。そうした家族の事情と思春期の揺らぎみたいなものは(うろ覚えでいってしまうが)前2話と共通するテーマであろう。そして、それこそがこの作者の得意とするところでもある。さすがというべきか、一篇の短い作品であるけれども、少年と少女のやりとり、それから暗がりの銭湯を舞う蝶の羽ばたきが、深く浸透するようなエモーションを寄越す。

 第2話「春雷」について→こちら
 第1話「坂道」について→こちら

 新装版『甘い水』について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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