ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年03月19日
 天のプラタナス 1 (1)

 〈どんな球種も投げ分け / スランプのバッターを回復させちまうんで / またの名を「ドクターピーマン」!!〉として中学時代に在籍していたシニア・チームを全国制覇に導いた海原夏生であったが、それはバッティング・ピッチャーとしての裏方における活躍であり、じっさいの試合でマウンドに上がったことはなかった。そのことを気に病む夏生は、高校では無名の野球部に入り、エースの座を目指そうとする、が。七三太郎・川三番地コンビによる野球マンガのスタイルは、『4P田中くん』を経て、『風光る』で完成されてしまった感があり、不良と天才の要素を組み込んだ『Dreams』では多少意識されたところがあったのかもしれないが、この新作『天のプラタナス』では、もはや過去作のヴァリエーションであることを隠そうとしていない。小柄で体型的に恵まれていない主人公のピッチャーが甲子園を目指すといったプロットは、『4P田中くん』ですでに発想されていたものだし、その主人公のちょっとした特技が隠されていた才能に結びつくという展開も、やはり『風光る』からの流用だといえる。で、まあ、さすがに読み手の側としては、またこのパターンかあ、と言いたくなってしまうところで、作品の質が高まっていればいいのだけれど、いや、1巻の段階、まだ一試合も行われていない時点で、こういうふうに言うのは尚早であろうが、以前までのものと比べ、それほど上回った部分のない内容に止まっている。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック