ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年03月18日
 主将!!地院家若美 2 (2)

 規格外の変態に率いられた大内裏高校柔道部のドタバタ劇を描く、やきうどんの『主将!! 地院家若美』は、2巻に入って、ますますおもしろくなってきた。いや、まあたしかにパッケージからイメージされるとおりの内容に他ならないのだが、下品なネタで安直に通すばかりではなくて、登場人物たちが作中でいろいろと巻き起こす諸々の騒動が、ヴァリエーション豊かに、すぐれて愉しませてくれる。1巻の段階では、男色家であり、目的のためなら手段を選ばない若美の無軌道ぶりが大概であったけれど、それにつられて話が進んでいるからか、彼以外の人間もあんがいにアブノーマルな一面を見せ、もはや総員がボケの役回りである。数少ない良心(ツッコミともいう)であった新入部員の若鳥や副主将の雨宮も男同士であやしい。しかしながら、マンガ自体のバランスは崩れていない、あるいはテンポ良く読めるようになっているのは、ワン・エピソードそのものがしっかりとつくられ、各人の個性が、その展開によって引き出されているためだ。言い換えれば、話に外れがない。なぜか忍者を志している三平先輩が仲間外れになる回など、くだらないといえばじつにくだらないんだが、それまであまり活きていなかったワキの登場人物を、メインに持っていくまでの導入が巧い。それにしても、ギャグやコメディだと思っていると、まるっきりシリアスなエピソードの回が出てきたりするから、油断ならない。地院家をめぐる血なまぐさい因縁は、前巻でもちらっと触れられていたけども、あくまでも背景としてストーリーを小出しにしていく手法が、思いのほか効果的に現れており、そちらのほうもけっこう引きが強く、80年代の少年マンガを彷彿とさせるハードボイルドなやりとりもいける。

 1巻について→こちら
posted by もりた | Comment(2) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
この記事へのコメント
僕も買いました!
ほんと、ますますおもしろくなってきましたね。
5月発売の3巻が今から楽しみです。
Posted by ryosuke at 2007年03月22日 23:24
ryosukeさん、どうも。
3巻は5月に出ますか。わりと順調なこのままのペースで連載が続いてくれるといいですね。
Posted by もりた at 2007年03月24日 16:38
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