ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年03月11日
 『猫の足』は、現在はコミカライズを担当することが多い海埜ゆうこが、90年代の終わりから00年代のはじめにかけて、ということは、たぶん活動初期にあたるのかな、そのあたりに発表したオリジナル作品を収めており、この頃のものは読んだときがなかったんだけれど、なるほどねえ、個々の出来だけを見れば、ライトな味わいのなかに小さな棘のちくんと刺す感触があり、けして悪くはないのだが、総体的な印象をいうと、いかにもサブカル層に向いてそうな女性作家といったセンで、これといった個性を拾い上げるのは難しい。表題になっている連作「猫の足」は、掲載がヘアカタログ誌だったという事情があるには違いないにしても、美容師という職種の扱い方が、ややステレオタイプに止まっている。とはいえ、そこでの男性主人公が無垢な女性に弱いという資質にあきらかなとおり、根本には、イノセンスへの憧憬があって、まあそれもアリガチといえばアリガチなテーマではあるのだが、海埜というマンガ家のキャリアを考えたとき、現在に至るまで、原作付きであろうとも、ぶれず、一貫されている部分であることは付け加えておきたい。

 『君という花』について→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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