ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年02月21日
 All Is Not Lost

 なんていうか、こう、アドレナリンがサージしまくるのだった。と、ニューヨーク出身の5人組ARCHITECTがアルバム『ALL IN NOT LOST』は、最近聴いたなかでは、もっともエキサイティングな轟音であったよ。サウンドの印象はひと言で表せる。うるさい。そのうるささに、思わず顔が綻ぶ。瞬間瞬間に爆ぜるインパクトが唐突なリズムのチェンジにより断続的に連結させられることで、楽曲のおおよそは成り立っている、場合によっては複雑ともいえる構成をとっているのだが、とにかく、そこにぎっちり詰め込まれている音数、と、かけられている圧力の強さ、に、激しく心と体が動かされる。いわゆるカオティック・ハードコアの系か、今ふうにマス・メタル云々の文脈で捉まえることのできる線なのだろうが、個人的には、90年代にPANTERAがVISION OF DISORDERに与えた影響を現代的に解釈し直したかのような、そういうイメージを受けとった。何よりもまず、ストロング・スタイルのヘヴィ・ロック然としている。憎しみや憤りといった負の情念を、いっさい緩和せず、直截にぶつけてくる感じだ。フラストレイトすることが我慢ならないみたいに、二本のギター、ベース、ドラムが、ずっしりとした重量感をともない、超高速でフル稼働し、そのマッシヴなウェーヴに煽られながら、柔さを拒むヴォーカルが、叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ。わずか30分程度で収まっている内容のうちに、ハイライトはいくつもあるのだが、なかでもとくに、1曲目「THE AWAKING」や2曲目「SIC SEMPER TYRANNIS」における、立ち上がってすぐテンションが極まっていく怒濤の展開や、6曲目「HELL OF THE UPSIDEDOWN SINNERS」の、ワン・アクションでテンポがハイとローに切り替わりながらグルーヴの濃さを増していく様子、そしてクライマックスは、アンビエントなムードからはじまるラストの11曲目「THE GIVING TREE」で、ドゥームの趣きもある不穏な空気の満ちるなか、高密度に練り上げられた緊張が、やがて拡散し、ついには寂寥へと達する、その根を詰める過程からは、いみじくも締めくくりを飾るのに相応しい、疲労と心地よさを感じられた。

 バンドのMY SPACE→こちら(音出ます)
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(07年)
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