ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年02月14日
 ハンド×レッド 1 (1)

 かけられた呪いのせいで〈100年過ぎると10日だけこの世界に“存在”することを許されるが それを過ぎればまた“無”の100年を一人で過ごすことになる…〉魔法使いの弟子ジムは、奪われた心臓の半分を取り戻すため、かつての同胞であったルカを、時を越えて、追い続ける。倉田英之原作による星樹の『ハンド×レッド』1巻である。いやあ、これはずいぶんとシリアス一辺倒な倉田作品ですね、と、それはともかく、旧友に裏切られた復讐者が(複雑な心境で)苛酷な冒険を強いられる剣と魔法のファンタジーというのは、サブ・カルチャーの表現、とりわけマンガにおいては、もはや一種の定石ではあるけれども、ここではやはり、100年というスパンのうちにあって、活動期間の限定されていることが、何よりも最大の障害となっている点に、他との差異を見出すべきであろうか。あと一歩というところで、しかしジムはルカを取り逃し、ふたりの距離はリセットされる。その都度、ワキの人間たちも一新され、オムニバス的に、物語が連ねられてゆくことになる。時系列はけっこうバラバラなのかな、現在の段階ではそれぞれのエピソードに関連性はないよう(に見えるの)だが、作中人物たちの寿命がどうやら長めに設定されていることも含め、どこかのポイントで積み重ねられたものがリンクするようになってくるのかもしれない。たとえば、この巻の最初に出てくるバージルが〈するべきコトがありますので〉と述べていることが、後々の歴史において重要な展開を担ってきたりなどしたら、俄然、燃える。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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