ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年05月03日
 犯罪交渉人峰岸英太郎 4 (4)
 
 社会が心理学化してるのかどうかは知らないけれど、ココロの問題というの、たぶんその存在質量よりも重たいものとして、ある。というか、心、心、心、って、それでぜんぶこの世の出来事に決着をつけられるわけないじゃん。いや、心、心、心、で、すべてが解決するのであれば、それはとても素敵なことだな。結局、あんたがさ、自分のダサい生き方の言い訳にさえしなければいいんだ。

 さて。知識と情報と言葉と声で、犯罪者の心を動かす敏腕交渉人(ネゴシエーター)峰岸英太郎は、山奥に立てこもるカルト教団「メシアの号令」への強制捜査に参画する。期を同じくして、教団内部では、天才的な洗脳能力を持つ少年とその仲間たちが、教祖殺しのクーデターを実行しはじめていた。

 英太郎が用いる交渉術、知識と情報はインプットであり、言葉と声はアウトプットである。そして、それらはともに相手の内面を目的地とし、そこへと通じるための手段に他ならない。このマンガでは、ココロの問題は、そのようにして扱われている。この巻の後半、教団側の洗脳に関するシーンで、薬についての指摘がやや唐突に現れるが、それもココロの問題を工学的に捉まえるといった、ニュアンスの近しい描写だろう。ただ、両者の間には、決定的な違いがある。その違いとは何か。あるいは、その違いの間にあるものこそが、ほんとうの意味で、心なのではないか。完結となる次の巻にて、おそらく、解答が提出される。 

 3巻についての文章→こちら 
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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