ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年02月03日
 料理マンガなどと誰が言った。いやあ、これはもう完全に少年マンガの世界、といった展開の続く『きららの仕事』14巻である。「友情、努力、勝利」といえば、ご存知のように往年の『週刊少年ジャンプ』的なテーゼなわけだけれども、それを今どきここまで何ら照れることなく採用してみせているマンガというのは、ちょっと他に見当たらないんじゃないかな、と思う。スシバトル決勝戦、坂巻に圧倒的なリードをつけられてしまい、もはや逆転の目は無いかに思われた主人公のきららだったが、窮地ともいえるその場面でマツカワを握る彼女が見せたのは、なんと坂巻が得意とする石塔返しの構えであった。会場の誰もが驚くなか、未だ不完全ながらもそれが、きららの曾祖父である伝説の鮨職人雷巳之吉の秘技雷神返しだということが判明し、それに火をつけられた坂巻は渾身の石塔返しを披露する、が、彼の肘は爆弾を抱えているため、本領を発揮することができない。これを機に形勢が逆転されようかというところで、きららが〈この勝ちは…私の実力の勝利ではないのかも知れない…〉というように、正直、こういうふうなかたちで勝ちを拾うというんじゃあ遺憾を残すよねえ、ちとカタルシスを削ぐ、と、しかしそこでまさか、あの男が坂巻のパートナーにつくことになるとは、いやいや、そうくるかあ。坂巻とのこの対決に、さらなる因縁が持ち込まれたことで、〈絶対に倒します。あなたたちふたりを倒してみせます!!〉と、さらなる闘志を燃やしたきららは、ふたたび雷神返しを使う。うん、こうやって活字だけで追うと、ほんとうに少年マンガ然としてるよな。

 12巻についての文章→こちら
 10巻についての文章→こちら
 9巻についての文章→こちら
 8巻についての文章→こちら
 7巻についての文章→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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