ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2007年01月25日
 『週間少年チャンピオン』今週号(NO.9)よりはじまった『不安の種』は、中山昌亮の新連載であり、作者にとっては、これが少年誌初登場となるらしいのだが、だからといって、とくに若年層に向け、派手めにカスタマイズされた内容というわけではなくて、じっくり、じわっと脳裏に拡がる恐怖を、ポイントの押さえられた構成力でもって、作り、練り込んでいる。僕個人がホラーの系を不得手とする読み手だというのもあるのだろうけど、いやいや、勘弁してくれと思うぐらいに、なんともまあおっかないのだよ。この1話目をみるかぎりでは、3、4ページほどの短いエピソードをオムニバス形式に披露するといった進行で、趣向としてはけっして斬新なものではないにもかかわらず、後頭部から背筋にかけて、ひそやかに、ぞくり、と刺さってくる感覚に抗えない。ここで描かれている都市伝説ふうの怪異は、直截的に、登場人物たちに被害を与えず、ただその場その空間に、ごろん、と存在しているに過ぎないのだが、しかし何よりも、その存在感または描写自体が、登場人物の、それから作外の読み手の、心理の、不安に直結する部分へと働きかけてくるのであって、作中の言葉を借りれば〈ジッとしてさえ居れば何事も無く通り過ぎるという事も〉知っているのだけれど、そのことに耐えるのすら困難であるかのような、重圧、不吉さ加減に、まいる。

 追記→こちら

 『PS羅生門』9巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(07年)
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