ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年04月25日
 ある朝、駅で見ず知らずの少女に声をかけられた青年は、あまりにも唐突な出来事に、さいしょ警戒していたけれども、毎日顔を合わせるうちに、なにか親密なものを覚えはじめる。そうこうしながら二人は付き合い出すようになるが、しかし、あるとき少女の家を訪れた青年はそこで、なぜ自分が声をかけられたのか、その理由を知ってしまう。彼女の亡くなった兄に面影が似ていたのだ。それを契機に二人の間に確執が生まれるけれども、やがて仲直り、彼女の両親といっしょに「ティアーズ・イン・ヘヴン」を演奏するのでした。めでたしめでたし。

 以上が表題作の大まかなプロットである。なんだ。これ。作者は正気なのか? 正気だとしたら、ちょっと、読み手をバカにしてらあ。とくに何の伏線もないのに、ラストで唐突に演奏される「ティアーズ・イン・ヘヴン」は、その選曲のセンスもあわせて、さすがに無神経すぎるだろう。呆れた。他にも2編収められているが、それらもこれと同じぐらい、なんていうか、もうちょいこう。『図書館の神様』がフィットしたので、追っかけていた作家ではあったけれども、いや、まいった、この人の目指すものと僕の読みたいものは根本的に違うのだろうな。ごめん。僕が悪い。完全に見込み違いだった。

 『幸福な食卓』についての文章→こちら
 『天国はまだ遠く』についての文章→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書。
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