ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年12月08日
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 『週刊コミックバンチ』1月8日増刊号(蒼天の拳トリビュート号)掲載。小路啓之の『ドレミとソレミ』は、「第3回ワールドMANGAエンタテインメントカップ」入選作である。ひとまず、犬塚康生名義のものも含め、いったいこの人はどれだけ新人賞の類を獲得すれば気が済むのだろうか、こういうかたちで新作が発表されるたびに、だからといって連載とかそういうのはないんだろうな、と思う。が、さて。〈私達のクラスにもやっとロボットが来た!!〉〈今やテレビ並に普及する勢いのロボット 子供の頃から抵抗のないように一ヶ月間学校生活をともにする〉といった世界を背景に、ひとりの少女と美少女ロボットのあいだにある秘密をめぐり、彼女たちとクラスメイトとの対他関係を扱った内容は、じつにこの作者らしい、ファンタジックな絵柄のなかに、やけに現実的な視線を滑り込ませることで、人間の内なるポジティヴとネガティヴの両面を、アレゴリカルに表してみせたものであり、そこからは、純粋な幼年期における残酷な一面を見てとることもできるが、それはけっしてシリアスにではなく、また不真面目にというわけでもなくて、批評的にユーモラスという意味合いで、愉しげにつくりあげられている。さらにいえば、ストーリー自体よりも、いち場面の描き方と話運びのテンポで、多くを見せる作品である。


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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