
やー燃えるな。充足してる。この巻も、正統的な少年マンガの意地を見せる内容であった。全体のストーリーは、それまでは素人だった少年が、高校入学を期に、柔道の日本一を目指してゆく、というじつにセオリー通りのものであるが、その真っ正面から背負い投げを決めようとする熱量が、作品をすごくおもしろいものにしている。難点は、目を剥いた登場人物の見分けがつかなくなることであるけれども、まあ、そこいらへんを差し引いても、見せ場はちゃんと揃っている。さて。この作品の真面目さを考えてみたい。たぶん、それはこういう部分にある。主人公が敗北を喫する、さらに強くなるために必要なのは、ただ練習を積み重ねることのみである。そのとき指導者が言う。〈なんせ努力は天才に勝るからよ・・・!〉。この次のコマで、すかさずべつの登場人物の〈んじゃ天才が努力したらどうなんだ?〉というツッコミが入るのは今風の感性だが、しかし、おそらく作者は努力をしない天才はいない、と考えている。それは着実に力をつけてゆく部員たちが、それでも強豪校には一歩及ばない、なぜならば強豪校たちもまた執拗な努力の結果として、その地位にあるのだ、と、表している場面が用意されていることからもわかる。ぶっちゃけた話、僕は努力なんて阿呆らしいので、すぐに挫けてしまうタイプの人間である。だからこそ、このマンガが持っている説得力の前では、素直に、ごめんなさい、という気になるのだった。そうだね、もうちょい頑張ってみよう。やっぱり熱血するのが大事だ。
初めまして、漫画堂と申します。
突然ですが、ぼくもマンガのレビュー書き始めたので、
レビュアーで検索してたらここにたどり着きました。
トラバ貼らせてもらったので、挨拶させていただきます。
ここは、ずいぶんコンテンツが充実してますね!
ぼくはいまのところマンガだけです……。
よかったら遊びに来て下さいね。
それでは。
どうもです。
ブログ拝見させていただきました。
今後どのような作品が紹介されるのか期待してます。
ところで『がんばれ元気』いいですね。あれ、最初から最後までものすごく感情を揺さぶられます。