ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年11月27日
 この7巻の時点から、3巻の、晴菜とヨウのカップルが成立したくだりを読み返すと、あらためて燃えるし、すごく泣けてきてしまう。燃えたり、泣けたりできるのは、なんて素敵なことなんだろう。そういえば、河原和音の『高校デビュー』は、主役のふたりが付き合いはじめるよりも、付き合ってからのほうがすでに長く、その間のトラブルを、晴菜が、文字どおり、力ずくで乗り越えてきたからこそ、じっさい3巻における上級生女子の嫉妬を腕力でクリアしている実績があるだけに、ここでの〈私は心配ないけどさ ヨウはこれからいろんな人に狙われるんだとか考えたらさあ〉〈やっぱり私……やっぱり……〉〈体きたえとかないとダメかなと思って!!〉〈これからの女の戦いにそなえないと!〉という、すこしばかり的はずれな決意は、しかしこのマンガの場合、とてもよく生きている。だいたい、モテモテで引く手あまたのヨウが、なぜ晴菜に惹かれたのかといえば、そのような、多少ピントがずれていながらも、がむしゃらで真っ直ぐな精神を持っているがゆえにだったことは、たとえば彼の〈何からも逃げない そういう強さが俺 ずっと自分にほしかったのかも〉という告白に集約されている。さて。高校への入学を期に、それまでの体育会系的な青春ではなく、恋愛のある学校生活を目指し、がんばり、事実そうなった晴菜も、いよいよ2年(一学年上のヨウは3年生)に進級し、もちろんのように校内は新入生たちを迎える。先述した晴菜の発言は、1年生女子たちに騒がれるヨウの人気を受けてのものだけれど、今後の波乱は、むしろ晴菜をめぐって起こるのではないか、と予感させられるのは、やけに特徴づけられた3人の1年生男子が、なにか意味ありげに登場してきたからで、これはもしかすると、ついに晴菜にもモテ期が訪れるのかな、と思えば、それはそれで、ずいぶんとわくわくさせてくれるじゃないか。

 第6巻について→こちら
 第3巻について→こちら
 第2巻について→こちら
posted by もりた | Comment(1) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
この記事へのコメント
やっぱ高校デビュ〜っていいですよねぇ
Posted by ○ちゃん at 2006年12月14日 21:42
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