ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年04月07日
 私の体を通り過ぎていった雑誌たち

 サブ・カルチャーが本来の意味でサブ・カルチャーでありえた時代の幸福な記憶、といったところか。基本的には、坪内祐三の個人史を辿る体であるけれども、65年から83年、つまり、サブ・カルチャーが未だメイン・ストリームではなく、またサブ・カルチャーのなかに、メイン・ストリームと、オルタナティヴなものとが生まれる以前の段階についての、詳細な記録として捉えることもできる。編集業界に関するスキャンダリズムな面において興味深い箇所がいくつもある。が、しかし。いま現在もしも、サブ・カルチャーがほんとうに教養として機能するのだとしたならば、これなどは、そこいらへんの80年代論なんかよりもよっぽど、ある種の啓蒙書として読まれてしかるべきなのだけれども、まあ、体系なんてどうでもいいよ、というのが、現代的にサブ・カルチャーを受容する層の本音なわけで、要するに、誰も彼も無自覚なシステムの奴隷でしかないわけだから、やはり、時代へのカウンターとしてサブ・カルチャーが生きていた頃というのは、とてもとても幸福だったのではないか、と思う。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書。
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