ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年11月21日
 Saturday Night Wrist

 03年の、バンド名が冠された前作『DEFTONES』は、アーティストのスケールをそのままにほとんどの楽曲が長篇的に構成された内容だったとかいえば、まあ褒め言葉になるのだろうけれど、正直なところ、のんべんだらりとした作風は引っかかりに欠け、00年のサード・アルバム『WHITE PONY』をピークに、もはや下り坂に入ったのかもしれないね、との疑問を感じさせてくれたが、およそ3年ぶりとなる新作『SATURDAY NIGHT WRIST』を聴いて、いやこれにはもう、最高潮に興趣をそそられ、DEFTONESというグループが、未だ一線級のレベルに位置していることを、その荘重な響きのうちに知らしめている。ディスコグラフィに並べてみれば、まさしく上位に相応しい出来映えだろう。とにかく1曲目の「HOLE IN THE EARTH」からして、気が漲っている。どちらかというとスローなグルーヴのナンバーではあるのだけれども、チノ・モレノが気だるくうたうメロディ、ステフ・カーペンターの感受性豊かにエフェクトを被せたギター、エイブ・カニンガムによるドラムの簡素でありながらも印象的なリズムの跳ね、むろん濃密な空間が意識させられるのはチ・チェンとフランク・デルガドのサポートがあってのことに違いなく、それらがアクセントを設けるふうにカタルシスしてみせる様子は、逞しく、うつくしく、こちら聴き手の心をはやらせるほどだ。続く2曲目の「RAPTURE」におけるダイナミックな奔流を浴びれば、ひとたまりもなく扇情的な気分になるし、それ以降の楽曲も、感受性の豊かさが、素直に、精彩のある音へと結びついており、はげしめの情緒と抒情に、自然と体が揺れるわけだが、なかでも8曲目「RATS!RATS!RATS!」その後半部の、オールドスクールなヘヴィ・ロック然とした展開には、初期のころの衝動が再装填されているかのようで、思わず、眼を剥く。また全体の雰囲気も、けっして孤高だとか深遠だとかいうのではなく、きわめて俗っぽい、そういう意味ではボブ・エズリンのプロデュースは合っていたんじゃないかな、と頷けるところも、堪能に値する魅力であると断言したい。

 『B-SIDES & RARITIES』について→こちら

 06年8月10日の公演について→こちら

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽(06年)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック

Deftones - Saturday Night Wrist
Excerpt: Deftones - Saturday Night Wrist デフトーンズ3年ぶりの新作。 この重厚でヘヴィなサウンドは、自分ごのみです。 来日公演は、ちゃんと予習してから行きます。 ..
Weblog: Today Back Ground Music
Tracked: 2006-12-05 01:47
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。