ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年11月04日
 忍者パパ 1 (1)

 凄腕の抜け忍が、命を狙われながらも、一家の主たるべく会社員として奮闘する、といったシチュエーションは、新田たつおの『サラ忍マン』を彷彿とさせなくもないが、あちらがどちらかというと「得る」ことをモチベーションにしていたのに対して、この山本康人の『忍者パパ』は「守る」ことに作品の主眼が置かれているといっていい。一族の掟を破り、里を出た、七狗留(なくる)忍流暗殺技の伝承者である祭のぶ夫は、現在、愛する妻そして子どもたちとともに、慎ましくも平穏な日常を送り、それを幸福だと感じているのだが、しかし追跡の手がゆるんだということもなく、秘密裏に熾烈な攻防を繰り返す、その一方で、現代社会の病理、どうしようもなく弁護しきれないほどの悪意、法や倫理では是正できない人間たちから、家族の身を守るため、命を懸けて戦うのであった。とはいえ、いや、まあ正直なところ、対忍者戦のすくないこの1巻の段階では、不細工な中年なり、けっして気の強くないマッチョが、世の変態に正義の鉄槌をくだす体の、この作者得意のパターンで描かれた、ある種のルーティン的なマンガに過ぎない、かなあ。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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