ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年10月22日
 World Waits

 この『WORLD WAITS』は、かつてSUNNY DAY REAL ESTATEの中心人物であったJEREMY ENIGKの、96年に出た『RETURN OF THE FROG QUEEN』から、まさしく10年ぶりとなるソロ作であり、セピアないしモノトーンに染められた風景のなかに落ちた一点の鮮やかな青色を想起させるような、澄んで淡い歌声に、未だ濁りが加わっていないことを知らせてくれる。一方で『RETURN OF THE FROG QUEEN』には、アコースティックを主体とした、どちらかというと、パーソナルで内省的な感触が強くあったけれども、ここでは、厳かといおうか、清らかといおうか、アーティストの宗教的な傾向が反映されているのかもしれないが、チェロやヴァイオリン、アコーディオンなどの様々な意匠を用いながら、ある種の神聖さすらうかがえそうな、そういう明るみが演出されている。もちろんメロディの美しさに関しては、折り紙つきといってしまってもいいし、楽曲もほどよくポップで、ヴァリエーションも柔軟に練られていると感じられる。すくなくともアーティスト側のマスターベーションで完結してはいない。開かれている。十分に納得できる。とはいえ、やはりSUNNY DAY REAL ESTATEや(まだ動いているのだろうか)FIRE THEFTのようなバンド・サウンドでグルーヴのあるものを聴きたいな、というのが僕個人の本音である。

 アーティストのオフィシャル・サイト→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(06年)
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