ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年09月25日
 Settle Down City

 だからこういうバンドのことは早く教えなさい。と思うわけだ。JADE TREEからリリースされた、YOUNG WIDOWS(前身はBREATHER RESIST)のファースト・アルバム『SETTLE DOWN CITY』に、めいっぱい搭載されているのは、不作法なほどにゴリゴリとした轟音、たとえばJESUS LIZARDやUNSANEなどをも想起させる、いわゆるジャンク系のサウンドであるのだけれども、これがずばり、かっこうのよい代物なのだった。掻き鳴らされるうるささが、じつに不快だ、いや気持ちいい。いずれにせよ、その手の愛好家には、大音量で流したら堪らないだろう、ジャストな一品となっている。ギターとベース、ドラムのトリオ編成で組まれた演奏は、素朴だとさえいえる。が、しかし、それぞれの粗いノイズを交えた反響が、図太いグルーヴを練り出しており、だらしなくぶっきらぼうに叫ぶヴォーカルが、野郎くささを倍増させる。バンド間のコンビネーションは、細やかなレベルで、あ、うん、と決まっている。にもかかわらず、整合的に聴こえないところが、偉大ですらある。録音のローファイな感触も、うねる、不穏な空気を醸し出すと同時に、力任せに打ちつけられたリズムの、切れ味鋭いアタックを支援し、双方の落差を埋めるのではなく、そのあいだに生々しさを残すことで、濁りとともに迫力を満たす効果を十分にあげている。ダンダンズズドドンとした響きは、震えるほどに、ダイナミックであり、アグレッシヴであり、フラストレイトした心情を晴らすのに、申し分ない。癖になる。すばらしく贅沢な掃きだめである。だからこういうバンドのことは早く教えなさい。

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(06年)
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