ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年09月09日
 『群像』10月号掲載。「創刊六十周年記念短篇特集」のうちのひとつである。夢の話があって、猫の話があって、ニュー評論家批判があって、ブログ批評があって、宗教の話があって、それから、ああそうだ、それから、そういったことも含めて、書き手自身をも否応なく想起させる記述があって、と、こういう小説は笙野頼子ならではだなあ、と思うけれども、ここ最近の、怒濤の勢いで捲し立てる作風とは違い、ひと頃に近しいスタティックな文体なので、なんだろう、まあこんな言い方は相応しくないのかもしれないが、おだやかに、メロウな読後がやってくる。そうそう、すっかりと忘れていたけれども、この作家は、その正直さを、こうした『この街に、妻がいる』のようなかたちでも書ける人であった。
 
 『だいにっほん、おんたこめいわく史』について→こちら
 『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』について→こちら
 『徹底抗戦! 文士の森 実録純文学闘争十四年史』について→こちら
 『片付けない作家と西の天狗』について→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書(06年)
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