ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年08月24日
 乱飛乱外 2 (2)

 田中ほさな『乱飛乱外』の2巻は、1巻にもまして、登場人物たちが伸び伸びと暴れ回り、とてもとても楽しい。戦国の世のこと、額に角を生やしているせいで、村の人々から疎まれていた雷蔵であったが、彼のことを「我が殿」と慕う女性忍者(くノ一)かがりの登場により、かつての領主刀家の末裔として、お家再興の旅に出ざるをえなくなる。その彼のもとに、かがりの他にも、如火、姫丸、といった凄腕の忍び衆が集う。彼女たちは「我が殿」雷蔵の出世を望み、他家の姫君に婿入りさせる作戦を立てるのであった。この2巻では、かくして相楽国のひばり姫の用心棒となった雷蔵が、やがて姫の孤独を知ると同時に、下克上の騒乱に巻き込まれてゆく。〈全くそれでも男かよっ 女に一度ついた嘘を引っくり返すなんて〉と姫丸、〈それが我らの殿なのじゃ いまさら嘆いたとて始まるまい〉と如火、〈まあそう申すな だからこそ我らも働き甲斐があるのではないか〉とかがり、雷蔵の危機に駆けつけるさいの、3人の表情と動きを、とにかく、推したい。今後の展開はともあれ、現時点における、作品のつくりを簡単にいえば、ひとりの男性主人公の周囲を、複数人の、くせのあるヒロインで固めたドタバタ劇といったものであり、さほどの目新しさはないのだけれども、悲願をともにする登場人物同士の、コミカルでもありシリアスでもある付き合い方に、喜怒哀楽の妙を見ることができる。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(1) | マンガ(06年)
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【マンガ】田中 ほさな「乱飛乱外」
Excerpt: 田中 ほさな 乱飛乱外 1 (1) 出版社 / 著者からの内容紹介 俺の為に戦う女忍者(くのいち)(笑)!! 時は戦国、世は動乱!額に角を持つ不遇な少年・雷蔵のもとへ現れた謎の女忍..
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