ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年08月19日
 打撃王凛 7 (7)

 単行本を1巻ずつ取り上げてゆく、こういったパターンの書き方だと、やっぱりその作品の熱量は正確に測れないんじゃねえか、と思わせられる。それというのも、この佐野隆『打撃王 凜』7巻における、これまでの積み重ねがけっして無駄ではなかったことを実感させられる、登場人物たちの、熱く熱く燃える表情を見たせいである。ついに緑北シニアとの宿命の対決にまで漕ぎ着けた緑南シニアのメンバーたちは、試合前日、〈それぞれがそれぞれの想いをその胸に刻み込んで〉夜が明けるのを待つのであった。これまでの激しく厳しい道程を反芻しながら、ページをめくる一瞬一瞬、その一瞬に、ぶわっと血がたぎる。〈バカだ〉〈やっぱり僕は大バカだ〉〈6年間ずっとずっと信じ続けてきた一番大切な事を〉〈どうしてこんなにも簡単に忘れちゃうんだろう〉〈僕が信じていたのは裏切り者に対する怒りだとか〉〈そんなものなんかじゃない〉〈・・・・思い出した〉〈僕の戦う真実(ホントウ)の理由を〉〈今ハッキリと思い出した〉〈それは〉、そうしてすべてのはじまりであった約束を再確認した凜は、ホームランと勝利を誓う、Vのサインをその傷だらけの手につくる。ここでもう駄目だもの。いやいや、たしかに僕が過度に感激屋だというのもあるが、しかしそれでも、とめどなく涙が溢れれば、もう冷静な判断ができなくなる。いちギャラリーとして、とにかくがんばれ緑南モード、である。もちろん肝心の試合のほうも、見せ場満載でお送りします、といった感じで、まだ1回が終わったばかりだというのに、壮絶な消耗戦とせめぎ合いが続く。

 6巻について→こちら
 5巻について→こちら
 4巻について→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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