ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年07月28日
 絲的メイソウ

 絲山秋子の小説はまあいいとして、エッセイはどうなのさあ、といったところで、群馬好きの絲山にちなんで、わりいけんど普通だいね、と群馬寄りの言葉で答える感じである。といったところで、明確にエッセイの良し悪しを定める基準が自分のなかにあるのかというと、そういうわけではなくて、ただ単純にいうのであれば、初読のさいにはページをめくる手がとまらず、その後に繰り返し何度も再読してしまうような、そういうエッセイに関しては、普通以上だと思うし、好きだというぐらいである。つまり、この『絲的メイソウ』については、すくなくとも僕個人に対して、そうした条件を満たしていなかったということになる。たとえば「世の中よろず五七調」とか「講談社24時」とか「自分の取説」とかの文章は、そこに提示されたワン・アイディアだけを読むような内容なのであって、やはり、あまり感心しない。まあ、この書き手は、小説でも、ときおりそれをやったりするが。「男は外、飯は別」というエッセイのなかで〈体験したことを小説に書く、というやり方は確かにあるが〉といい、〈なんと、小説に書いた通りのことがあとから本当に起きるのです〉〈もちろんなんでもってわけではありませんが、友人と同居したのも、群馬に戻ってきたのも、クーペフィアットを買ったのも、そいつが壊れたのも、全部以前に小説やエッセイに書いたことです〉と「男たちよ、本を読むな!」のなかでいっているけれども、それというのは逆に、自分の体験や身近な出来事を捉まえるのが不得手だということの暗示であるのかもしれない。

・その他の絲山秋子に関する文章
 「ダーティ・ワーク 第六話 back to zero」について→こちら
 「ダーティ・ワーク 第五話 miss you」について→こちら
 「ダーティ・ワーク 第四話 before they make me run」についての文章→こちら
 「ダーティ・ワーク 第三話 moonlight mile」についての文章→こちら
 「ダーティ・ワーク 第二話 sympaty for the devil」についての文章→こちら
 「ダーティ・ワーク 第一話 worried about you」についての文章→こちら
 「みなみのしまのぶんたろう」については→こちら
 『ニート』については→こちら
 「ベル・エポック」については→こちら
 「へたれ」については→こちら
 「沖で待つ」については→こちら
 「ニート」「2+1」については→こちら
 『スモールトーク』については→こちら 
 『逃亡くそわたけ』については→こちら
 「愛なんかいらねー」については→こちら
 『袋小路の男』については→こちら
 『海の仙人』については→こちら
 「アーリオ オーリオ」については→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(3) | 読書(06年)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック

絲山秋子【絲的メイソウ】
Excerpt: 世の中には、内容が面白いのに文章のリズムが合わない本がある。 とくに 句読点の位置 は、ものすごく気になる。本を読むときは黙読だが、頭の中では音読の状態になっている。だから予..
Weblog: ぱんどら日記
Tracked: 2006-11-08 13:57


Excerpt: ・現行ランチアでゴメンナサイ・クーペフィアット・GT4フォトモード クーペフィアット・雨のクーペフィアット・クーペフィアット2003冬@けやき坂・後藤久美子(ごとうくみこ)の最新情報・エンリコ・フミア..
Weblog: フィアットを...
Tracked: 2007-09-18 15:25


Excerpt: ・GT4フォトモード クーペフィアット・『絲的メイソウ』絲山秋子・7/24 トラックドライバー TO 清里・「光」写真コンテスト 心に残る優秀作品発表 その2 ..
Weblog: フィアットがたくさん
Tracked: 2007-09-19 11:14