
ニュージャージー・テイストというのがあるかどうかわからないけれども、同郷のサーズデイやマイ・ケミカル・ロマンスの中間項となるようなサウンドをやっているのが、アーマー・フォー・スリープである。とはいえ、前述の2バンドと違うのは、ヴォーカルがギターも兼ねているということであり、それはもちろん音のほうにも作用していて、メンバー4人が一丸となって設ける雪崩のようなダイナミズムが、ひとかどの魅力となっている。ナイーヴなメロディを静と動のタイミングの切り替えによって強調する、そういう今様エモーショナル・ロックなのだが、なかなかこれはいい線をいっている。轟音が感情の表出であることに対して、ちゃんとした説得力を持っているのだ。借り物くさくない。前作から大きな変化はないけれども、一音一音への細やかな気配りにおいて、着実な成長を感じさせている。ひとしきりの衝撃ではなくて、力量でもってしっかりと聴かせる作品である。
