ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年07月15日
 たらんたランタ 1 (1)

 〈バカな男のために自分下げて泣くな〉と、アイドルのグループでいったら2番手あたりにいそうなハンサムさんに言われれば、そりゃあ世間知らずで頭が空っぽにしか見えない主人公のヒカルでなくとも、好きにならないでいるのは無理というものだろ。というわけで、槙ようこの新作『たらんたランタ』の第1巻である。拡げられた大風呂敷が畳まれずに終了してしまった前作『STAR BLACKS』が、その前の『愛してるぜベイベ★★』とはまったく異なった方向性であったように、『たらんたランタ』もまた『STAR BLACKS』とは大幅に違うテイストの作品となっている。2年前に事故で、やさしかった兄を失ったヒカルは、高校入学を期に、これからはつとめて明るく振る舞おうと誓う。が、しかし登校初日に、廊下で、兄とよく似た面影の先輩を見かけるのであった。一言でいうと、学校生活をメインに置いたラブコメなのだが、進学したばかりの女の子が意地悪な男の子にいじられるといったシチュエーションは、やはり『りぼん』の作品である酒井まゆの『ロッキン★ヘブン』あたりと被ってないか、といった気がしないでもないのだけれども、登場人物たちのローIQさ具合でいったら、おそらくこちらのほうが上で、その単細胞であるところに腹が立たないのであれば、無闇にやたらと楽しい笑いに包まれる。そうした内容はともかくとして、単行本を開いたとたん、作者の手書き近況が目に入るというのは、どうだろう。びっしりと細かく詰まった文字に、いや、それをかわいいと思う向きもあるのかもしれないが、僕のばあいは、うっすら狂気さえ感じられたので。

・『STAR BLACKS』
 2巻についての文章→こちら
 1巻についての文章→こちら
・『愛してるぜベイベ★★』
 7巻についての文章→こちら
 6巻についての文章→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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