ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年06月29日
 AN ALBATROSS.jpg

 ファースト・フル・アルバムという扱いでよろしいのかな、フィラデルフィア出身のアヴァン・コア・アクトAN ALBATROSSの新作『BLESSPHEMY (Of The Peace Beast Feastgiver And The Bear Warp Kumite)』なのだけれども、いや、これが、ちょっと、すごいことになっているな、と確信させられるのは、何よりもまず、イントロあけて2曲目の「LYSERGICALLY YOURS,MY PSYCHEDERIC BRIDE」が轟いた時点で、である。そこではまるで、THE LOCUSTミーツDEEP PURPLEという、有り得ない出会いが果たされてしまったかのような、やぶれかぶれの化学変化が起っている。エレクトリックにジャンクかつハイ・テンションでノイジーという基本線はそのままに、主旋律を成り立たせているのは、古典的なハード・ロックのマナーに倣ったハモンド・オルガンの響きなのであった。その発想の突飛さに、思わず、身を乗り出してしまう。当然、その後に現れるナンバーも一筋縄でいくわけがなく、18曲約26分のあいだに詰め込まれた、すばらしくすばらしいカタルシスの連続に、腰も砕けた。ああ、まいる。トロンボーンやトランペット奏者まで導入し、最高9人編成により構築されているのは、ある意味で、かつてのプログレッシヴ・ロックをも彷彿とさせる、リズムとアクションの劇空間なのだ。MARS VOLTAの、あの複雑に強度の高い長尺さが、わずか1分から2分程度のスパンに短縮され、投げつけられているみたいな印象を持ったりもする。しかし驚かされるのは、それが、とてもとてもキャッチーに聴こえてくることなのだった。ヴォーカルはというと、ぎゃーぐぎゃーと騒いでいるだけなのであって、その部分におけるメロディがどうとかではないのだろう、バックの演奏のつけるアクセントが、おそらくはフックとしてのひっかかりを担っている。ブックレット中、サンクス・リストの欄には、MALT BANANAやLIGHTNING BOLT、THE PLOT TO BLOW UP THE EIFFEL TOWER、DILLINGER ESCAPE PLANなどなどの名を見つけられるが、いやいや、それらのアーティストに負けず劣らず、クセのある、インパクトに富んだサウンドが、向こう見ずの勢いで、次々に繰り出されており、とにもかくにも、にはは、ってな具合に笑えた。

 バンドのオフィシャル・サイト→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(06年)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック