ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2011年03月28日
 Pedals

 誤解をおそれずに述べるなら、RIVAL SCHOOLSの(なんと!)およそ9年ぶりとなるセカンド・アルバム『PEDALS』は、たとえばR.E.M.の最新作『COLLAPSE INTO NOW』がそうであるように、たいへんひらかれた内容になっていると思う。それはつまり、自分たちならではのスタイルをキープしながら、旧いや新しいの尺度とはべつのレベルで、じつにアメリカのバンドらしいキャッチーさを、一定のスケールをともない、正確に再現しているということである。いささかマイルドに収まっているふしもあるにはあるのだったが、その大人び、リラックスしたテンションのなか、しかし一過性ではないエモーションを鮮やかにコントロールし、ミドル・テンポの基本形に緩急を織り交ぜ、力強くロックしているところが、まるで誠実さのあらわれにも聴こえてくる。間口の広さ、親しみやすいまでのクオリティは、もしかしたら01年の前作『UNITED BY FATE』を上回っているのではないか。少なくとも、フロントマンのウォルター・シュレイフェルズをはじめ、ごりごりのハードコアから出発したメンバーたちが、さまざまな道のりを経、かくも普遍的なサウンドを得るに至ったこと、メロディ、アレンジ、演奏のすべてが、成熟と判断するのに相応しい域へと達していることに、ある種の美徳を見出せるのであって、外圧に惑わされないだけの余裕が、各曲をひじょうに映えるものとしているのだ。経験は間違いなくその人を逞しくさせる。フットワークは軽やかだけど、あやふやじゃない。堂々とした軌跡のサウンドが頼もしい。まったく。頼もしいとはこういうことであろう。憧れさえ抱かせる。

 来日公演(2010年4月13日)について→こちら

 バンドのMySpace→こちら
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽(2011)
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