ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2005年02月11日
 野球しようぜ

 『月刊少年チャンピオン』にて連載中の野球マンガ。実の父と母はすでに亡くなっており、継母と義兄の過酷なイジメにあいながらも、あかるく元気で素直に成長した主人公小鳥遊天は、高校に入学するまで野球というスポーツがどんなものかを知らなかった。という設定からして、前時代的なニオイがばりばり漂っているけれども、けっして不幸を扱ったマンガではない。題材にされているのは「天才とは」ということである。たとえば、小山ゆうの『スプリンター』や、万乗大智『ダンドー!』(原作:坂田信弘)、曽田正人の『昴』や『カペタ』などがそうであったように、なぜか天才は、家庭的には不遇な条件下に誕生する。そうして彼らが踏み込んでゆくのは、前人未到の空間(ゾーンなどと呼ばれる)であり、ここでも、それまで野球の「や」の字も知らなかった主人公が、他のプレイヤーの思惑を大きく越えて、いつの間にか試合の流れを支配してしまう、そういうダイナミズムが読みどころとなっているのだった。絵はまだ拙いけれども、しかし、引き込まれる。天才スポーツ・マンガの系譜に連なる立派な作品である。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ。
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