ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年05月29日
 JACKALS 1 (1)

 これはハイスペックなバトル・アクション、「ザン」「ガキン」「ドガン」という、そんな幼稚な擬音をもって描かれる戦闘シーンこそが、肝心要の見所であろう。たしょう大袈裟にいえば、『ベルセルク』や『新暗行御史』が、ストーリーの複雑化にともない損なってきた、激戦のダイナミズムによって成立しているのである、この『JACKALS(ジャッカル)』(原作・村田真哉:作画・金炳進)というマンガは。「シセロシティ」、そこは様々な人種が流入する移民都市、混沌に満ちた世界でギャングたちの縄張り争いは、さながら戦場の様相を呈している。そうしたなかにあって、裏社会を生きる人びとは、フリーランスで殺人を請け負う者たちを指し、畏怖と侮蔑の意を込め「ジャッカル」と呼んだ。登場人物たちの関係は、敵か味方か、殺すか殺されるか、そういった線によってのみ結ばれているのだった。余計な御託は抜きだ。あるのは実戦だけである。原作者の想像力は、武器の発達に注がれ、描き手の筆量は、それを見事な像に具現化している。たとえば主人公であるニコル・D・ヘイワードの繰る巨大な刃「アリゲーター」を見よ。壁を突き崩すほどの破壊力で、対峙する者の胴体をまっぷたつに裂く。そのワン・アイディアだけで、この1巻は成り立っているとさえいえる。ただし今後、物語の進行につれ、ここにある機動性と迫力が変化してしまう可能性もあるが、個人的には、どうかこの路線で最終局面まで突っ走っていって欲しい、と思う。
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
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