ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年05月24日
 ロボとうさ吉 3 (3)

 加藤和恵『ロボとうさ吉』は、けっして詰まらないマンガではないのだけれども、おもしろいというのには、なにか致命的な欠如を感じる、それというのはおそらく、ガジェットの雑然としていることに、ストーリーのわかりやすさが負けているからなのではないか、といったようなことはたしか前巻のときに書いた。その印象は、この巻の前半でも変わりはない。主人公であるロビンの暴走といった、作中もっとも重要なトピックも、こう、わずかなあいだに繰り返されてしまっては、もったいない、インパクトに欠ける。とはいえ、中途からいきなり、ドラマに熱気が帯びる。権力から辺境に逃れた老人が、機密事項である幼子を匿うといった設定は、それこそSFやファンタジーの世界で、大昔から使われている定番だといえるけれど、それでもあんがい白けてしまわなかったところに、作者の力量というか、物語の見せ方における筆力を感じとるべきであろう。いや、ごめん、ロビンと親父さんの語らいには、わりと胸にこみ上げてくるものがあった。それから、だ。うさ吉の、これまでは秘められていた熱血さ具合が、けっこう露わになってきたもの、よい徴候である。けっきょくレースが有耶無耶になってしまったのは、アイディアの無駄遣いにほかならないが、しかし、それを差し引いても、「赤の七」戦士が終結し、そして星の子狩りがはじまる、ここから先の話が、どうやって進んでいくのか、がぜん気になる展開になってきた。ああ、でも次巻の予告に「新キャラクター続々登場!!」とか銘打たれているのは、ちょっと萎える。登場人物、増えたばかりじゃないか。物語の歩みはスロウなのに、そんなに余計な枝葉生やしてどうすんだろ。

 2巻について→こちら


posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ(06年)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。