ときめいて死ね!!
いいや、戦って死のう。
2006年05月19日
 聖闘士星矢EPISODE・G 9 (9)

 〈仲間を助けちゃならない命令とは 初耳だな〉。きた。威風堂々たる巨漢アルデバラン参戦の、岡田芽武(原作・車田正美)『聖闘士星矢 EPISODE.G』9巻である。ついに復活してしまった神=クロノス、そして彼を守護する圧倒的な脅威ティターン神族を前に、くだされる神罰のなか、3人の黄金聖闘士が、吠える。〈どんな…重い罪でも………自分…で…支える〉〈それを恐れちゃ…いけねえ……〉〈罪を背負って猶 立つのが!!! ホントの力ってヤツだろ!?〉放たれたアイオリアのライトニングプラズマは、しかし、容易く弾き返される。その危機に駆けつけたシュラが言う。〈罪を持たぬ者などいるものか――人である限り 罪を背負う……だからこそ〉〈我々人は共に闘うのだ――人とは〉〈支え合う事が出来る者を言う〉。だが変わることのない劣勢に、傷ついた仲間の前に、立つ漢(おとこ)がいた。アルデバランだ。〈人の罪を断罪する天秤か〉〈ふむ…人の罪の重さは確かに大きいかも知れんが〉〈それを支える事が出来るのもやはり人だけだ〉。おお、燃えるなあ、アルデバランよお。さすが『聖闘士星矢』本編において、いち早く青銅聖闘士たちの心意気に感化された漢(おとこ)である。抜群の見せ場が用意された。この『聖闘士星矢 EPISODE.G』で展開されている大まかな主題を切り出すのであれば、それは、人智を越えた定めに対し、はたしてほんとうに人は無力であるのか、といった、たとえば萩原一至の『BASTARD!!』や三浦建太郎の『ベルセルク』に相通ずるものではないか、と僕は考えているのだけれども、このマンガのばあい、やはり根底に流れる車田正美イズムと、岡田芽武の、良くも悪くも軽量なダイナミズムのため、圧倒的な熱さが前面に出、説教くさい台詞のうちに、絶望の色合いに拘泥しないドライヴ感がもたらされている。あるいは、それこそが読みどころなのだとして、この巻の後半では、クール・キャラであるはずのカミュがまた、いいことを言っているのであった。

 8巻について→こちら
 6巻について→こちら
 5巻について→こちら 
posted by もりた | Comment(0) | TrackBack(1) | マンガ(06年)
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Vol.696 聖闘士星矢EPISODE・G 9巻
Excerpt:   第139回mixiコミュニティ紹介{/fuki_osusume/} 高橋 由伸 最近また怪我で登録抹消な由伸です。 プレイ以外でも楽しませてくれる ファンタジスタ的存在ですね。 ユニフォーム..
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